子どものなりたい職業ランキングで上位に上がるほど憧れの対象となっているYouTuberですが、いざやってみようというときに習える場所が今までありませんでした。
子どもがやりたくない習い事は星の数ほどあるのにおかしな話です。
そんな世の中の不思議にビジネスチャンスを見出した企業がついに現れましたのでご紹介します。
記事の目次
YouTuberはどのぐらい子供から人気?
企業のイメージ戦略も功を奏して、YouTuberはいま、子供たちの間で大変人気です。
ソニー生命が発表した「中高生が思い描く将来についての意識調査」(男女の中学生200人・高校生800人対象)では、男子中学生の「将来なりたい職業」の3位にYouTuberなどの動画投稿者(17.0%)がランクインしており、女子中学生、男子高校生についてもそれぞれ9位(6.0%)、10位(6.8%)となっています。
ちなみに、2017年2月にめざましテレビが「小学生の好きなYouTuberベスト5」という特集を放映した際はHIKAKIN(ヒカキン)さんが1位に輝いています。
出典 Twitter
10年前には存在すら認知されていなかった職業ですが、今や憧れの的となっていることに時代の流れを感じざるを得ません。
さらに10年後には一体どんな職業が現れているのやら、本当に楽しみは尽きませんね(笑)
小学生に向けYouTuber養成講座ってどんなとこ?
小学生に向けた教育サービスを展開するFULMA(東京都港区)が、自社の開講する「YouTuber Academy」を日本初のサービスとして提供しています。
子供に限定したYouTuber養成・教育のサービスはいまだ存在していないとFULMAの担当者は語り、それ故に「弊社のサービスは日本初です」と主張しました。
新しい仕事を教材にして売る、企業側の柔軟な発想には驚かされるばかりです。
どんなとこを教えているの?
FULMAのYouTuber Academyでは、小学生向けに動画の撮り方や、YouTuberとして必要な表現力を教えています。
2017年3月4日から体験会をスタートさせていて、6月から蓄積した経験を生かし、改めて体系化したカリキュラムを作りあげたそうです。
その中には「リアクションの取り方」「動画の撮り方」「サムネイル画像の作り方」といった、子どもにしては生々しい内容なども含めた、全8つの講座があります。
講座のなかでYouTubeの動画を作り、その中で自分を表現することが目的です。
実際にIAM(東京都新宿区)が展開する声優養成所「インターナショナル・メディア学院」では、YouTuberとして活躍することを目指すコースも2016年から存在するなど、「YouTuber養成」は今やひとつのビジネスになりつつあります。
インターネットの技術が進むなかで、ITの活用は必須となってきます。
進んだ技術を使いこなせる人は、そうでない人よりも有利な立ち位置をとれるのはこれからの未来もきっと変わることはないでしょう。
職業ではなく習い事としてのYouTuber
FULMAは現時点で中学生ではなく小学生にのみ焦点をあてています。
その理由について、担当者は「もともとFULMAが小学生を対象に事業を行っていた流れがありました」と述べました。
加えて「私たちは、YouTuberになるための養成所のように、子供たちにYouTuberとして食べていってもらうことを目指しているわけではありません」としたうえで、「子供たちが『やってみたい!』と思うのに、それをできる環境がない、というものの一つにYouTuberがある、と私たちは考えました」との述べています。
言うなれば一種の「習い事」のような位置づけとし「YouTuber Academy」は存在しているということのようです。
「YouTuber Academy」は、YouTuberになるまでの過程には多くの学びが含まれているとし、子供の可能性を広げていけるツールにもなるとしています。
「表現する」という経験を経て人から褒められたりすることで、子供たちの自信を育ててゆくことができると考えているようです。
やりたいことに向かって挑戦していく姿勢は子どものみならず、大人になっても大切ですよね。
自尊心を養うことで、大人になっても新たなことに挑戦していくエネルギーが湧き、結果として豊かな人生を手に入れられるのならこの上ない投資と言ってもいいでしょう。
YouTuber養成講座受講する子ども
YouTuber養成講座受講する子供の中には、「『少し内気だけど、YouTubeを通じて伝える力をつけてほしい』といった理由から、保護者の方から子どもに勧めた」という事例もあるそうです。
子どものために親は様々な教育を施そうとしますが、もしもあなたのお子さんが「YouTuberになってみたい」と言うのであれば、試させてあげることは子どもにとって大きな学びとなるのではないでしょうか。
もしも興味のある方はこちらから詳細をご覧下さい。
YouTuber養成講座受講にネットの声は?
「早い段階でYouTuber以前に、ネットリテラシー全般を身に着けることはいいことですね。」
「親が知らないうちに、子供がいつの間にかyoutuberになっていて、全国顔出し。叩かれていじめられて、そうなってはじめて、親が知り合いから、「おたくのお子さんが。。」って聞かされそう。」
「将来の夢がYouTuberってのはさすがにやめて欲しい。」
「Youtuberになるのは、個人の自由だけど、
子供ひとりだけで、動画撮影から編集、アップロードまでやらせるのは、非常に危険だと思う。
最低でも中学を卒業するまでは、親か周りの大人が監督となり、
違法な事は行っていないか、汚い言葉を使っていないか、
他人を批判するようなことは言っていないかといった、
常識的なことをきちんと守っているか、
きちんとチェックする必要があると思う。」
「YOUTUBEに出る鬱陶しいCMなど誰も見ていない。イラつくだけ。
CMをカット出来るアプリを入れて使っているが、まったくCM出なくなる。
快適過ぎる。
YOUTUBEに広告打ってる企業もチューバー頼りに無駄なカネ出費してても得られる費用対効果なんか一ミリも無いと思うんだけど。
将来的にどんどん縮小していくと予想する。」
「儲かるのは宝くじのような確率ときちんと教えるなら問題無い。
ビジネスとして成立しない広告単価だしヒカキンはビジネスモデルが違う。
あくまで趣味の講座。」
YouTuberへの未来予測や危険性など様々な意見が上がっています。
叩かれることを恐れて、世の中でできるだけ目立たずにひっそりと人生を終えたいと考えている方にはとてもオススメできる講座ではありませんが、新しいことに挑戦してみたい気持ちを育てることはできます。
同時に生きていくなかで誰かから批判されたときにどう向き合っていくかを実感として学べる貴重な教材ともなりうるでしょう。
メリットもデメリットもありますが、私は挑戦する気持ちを応援したいと思います。