新潟県加茂市の高校で7月野球部の女子マネジャー(16)が練習直後に倒れ、意識不明になっていたいました。
8月5日に入院先の新潟市内の病院で亡くなったことが県警への取材で分かりました。
女子マネージャーは高校2年生と青春のど真ん中で亡くなり、死因は低酸素脳症でした。
8月17日、新たに女子マネージャーが「死戦期呼吸」を発症していた可能性も上がっています。
参考:野球部の女子マネジャーは救えたか「死戦期呼吸」対処法は?
いつ倒れたの?
加茂暁星高校によると、女子生徒は7月21日午後5時半すぎ、高校から約3・5キロ離れた野球場での練習に参加していました。
午後7時半ごろにようやく練習を終え、男子部員と一緒に走って学校に戻った直後、玄関を前にして倒れてしまいます。
一緒にいた男子部員は「自分がしっかり異変に気付けていたら」と自責の念にさいなまれていないか心配です。
女子生徒は普段、球場を行き来する際は、用具などを積み込むマイクロバスに乗っていました。
この日はなぜ走って帰ったかというと、けがをした部員がバスに乗るなどしたため、監督が「マネジャーはマイペースで走って帰るように」と指示していたといいます。
女子生徒が倒れた直後、駆けつけた監督は「呼吸は弱いけれどある」と判断し、救急車が来るまでの間、AED(自動体外式除細動器)は使用しませんでした。
監督としても非常に判断の難しい場面であったことでしょうね。
死因や日時は?
女子生徒は救急搬送された病院で治療を受けていましたが、5日午後6時すぎに亡くなっていました。
加茂署は業務上過失致死の疑いも視野に、関係者から事情を聴く方針。
監督の責任問題も問われてしまうのは立場上も状況としても必然ですが、本当に問題行動があったのかはまだ疑問の域を出ません。
加茂暁星高校は朝日新聞の取材に対し、「生徒のご家族には誠意を持って対応し、このようなことが起こらないように対策を取りたい」とコメントしています。
生きているだけでも死のリスクはあります。
ましてやスポーツをやっていて、体をしっかりと動かしているにも関わらず100%安全を保証することなど誰にも出来ません。
学校には人事を尽くして欲しいと思います。
低酸素脳症とは?
低酸素脳症とは、循環器系や呼吸器系が不全となり、脳への酸素供給が一定期間十分に行われないで、脳全体に障害が生じる症状です。
脳組織への血流が急激に低下する「虚血」と、血液が脳へ運ぶ酸素量が激減する「低酸素血症」が入り混じっているため、「低酸素性虚血性脳症」と呼ぶこともあります。
低酸素脳症の原因は?
何らかの原因で心臓が停止したり、呼吸器系に障害が起きて、酸素を十分吸入できないと、脳に送られる血液中の酸素量が著しく低下します。
頭をぶつけたりして脳に損傷を受けた時も、血流が途絶えて酸素不足になります。
貧血気味ですと、体内のヘモグロビンという酸素を運ぶ役割をもった物質が減っていますので、過度な運動をして酸素不足になってしまうと回復が困難になります。
女子生徒がどの原因で酸素不足に陥ったかは、まだはっきりしていませんが、運動がによる酸欠は一因として考えられます。
押切智直監督の顔画像や経歴は?
業務上過失致死傷の疑いも視野に捜査がすすめられている、加茂暁星高校野球部の押切智直監督はこちらの方です。
出典 高校野球ドットコム
2014年の春、押切智直監督が加茂暁星高校野球部の監督に就任しました。
押切智直監督は神奈川県出身の41歳ですので、現在は44~45歳となります。
監督としての実績は、以前、神奈川県の川崎私立橘高校でコーチを務め、神奈川県大会ベスト4に導いています。
加茂暁星高校野球部も押切監督が就任してからは戦績が良くなっています。
押切監督の就任前は新潟県大会での戦績は、2012年春・夏・秋の大会すべて1回戦敗退。
2013年春・夏1回戦敗退、秋は2回戦敗退。
戦績はお世辞にも良いとはいえない、弱小野球部を体現した戦績でしたが、押切智直監督の就任した2014年の新潟県の秋季大会ではベスト8という結果を残します。
部員総勢11名で急成長し、ここまで来れたのは、監督の指導もあっての事でしょう。
その後、加茂暁星高校野球部は押切智直監督の指導の下、はれて新潟県で強豪校の仲間入りを果たしました。
この経歴を見るに、押切智直監督の野球に関する指導力は確かなものと言えます。
屈強な野球少年の育成と扱いに関する力と、女子マネージャーを指導する力はあまり関係はありません。
専門性が高くなるほどに、他のことをおざなりにしていないかも、評価の対象となりそうです。
女子マネージャーの死にネットの声は?
「この酷暑に普段走ったりしてない女子マネに走れって正気か?
自分のペースでって言われても部員達を待たすわけにはいかないと思って一生懸命走るだろ
これは監督に多いに責任有り」
「真っ暗になりつつある夜の七時半にマイペースで女子が走れる訳ないじゃない。」
「低酸素脳症って事はつまり脳死状態で人工呼吸器とかで延命してたけど、もう無理でしょうってなったって流れなのかな。」
「低酸素脳症…?こわ………」
「あぁ亡くなられたのか…低酸素脳症って…マラソンとか走る競技になれていない人は気をつけろって聞いたことあるわ。ご冥福をお祈りします」
男子野球部の顧問だったこともあってか、世の中で若い女性が夜道を歩いく危険性は想像しにくかったのかもしれません。
しかし、同伴の男子生徒もいたので、そこは心配することもなかったでしょう。
今回の件は、女子生徒が何故に死んでしまったのか、そのハッキリとした死因がわかるまで
監督の責任問題は明言できるものではありません。
ただ1つ言えることは、けが人にバスを譲り、部員たちを待たせぬように走っていた少女の死は大変痛ましく、無駄にしてはならないということです。
これから同じ病にかかって亡くなってしまう方を、1人でも少なくしていくのが残された私たちの役目です。
野球部の女子マネージャーへ、ご冥福をお祈りします。