8月21午前6時24分(日本時間)に、米ミサイル駆逐艦「ジョン・S・マケイン」がシンガポール近くのマラッカ海峡で商船と衝突したことを米海軍が発表しました。
現在、捜索・救助活動を行い、米海軍が原因を調査しています。
船に備え付けられているレーダーなどの設備がありながら、なぜ事故は起きてしまったのでしょうか?
あなたも輸入品食品店などで買い物をしたことがあると思います、今や私たちにとっても身近な貿易の現場での事故は気になりますね。
早速、現在の事故の状況をまとめて見ていきましょう。
記事の目次
米イージス艦、マラッカ海峡でタンカーと衝突
アメリカ軍横須賀基地に配備されているイージス艦がマラッカ海峡でタンカーと衝突した事故の被害者はどれほどに及んだのでしょうか?
けが人や行方不明者
今回の事故の影響を受けたけが人は5名で、その他10人の行方がわからなくなっています。
全員がイージス艦「ジョン・マケイン」の乗組員だということで、現在、アメリカ海軍は捜索にあたるとともに事故の詳しい状況を調べています。
行方不明者もいるので、調査によって救われる命があるかもしれません。
一刻も早く発見につながることを祈ります。
アメリカ海軍の発表
アメリカ海軍の発表によると、日本時間の21日午前6時24分ごろ、シンガポール付近のマラッカ海峡で、神奈川県の横須賀基地に配備されている第7艦隊所属のイージス駆逐艦「ジョン・マケイン」と民間のタンカー「AlnicMC」が衝突しました。
アメリカ軍はシンガポール海軍などの協力を得て捜索にあたっています。
「ジョン・マケイン」は自力で航行することができるものの左舷の船尾の付近を損傷しているということで、アメリカ海軍が事故の詳しい状況を調べています。
「ジョン・マケイン」は今月10日、南シナ海の南沙諸島(英語名=スプラトリー諸島)の中国が造成した人工島の周辺で行われた「航行の自由作戦」に参加したばかりで、事故が起きたときはシンガポールの港に向かっていたということです。
米海軍艦艇 過去にも事故
アメリカ海軍の艦艇をめぐっては、ことし6月にも横須賀基地に配備されているイージス駆逐艦「フィッツジェラルド」が、静岡県の伊豆半島沖でフィリピン船籍のコンテナ船と衝突する事故がありました。
この事故でイージス艦の乗組員7人が死亡し、アメリカ海軍は今月17日、「重大な過ちがあった」として艦長や副艦長など責任者3人の解任を発表しています。
また、2012年10月にはアメリカ東海岸の沖合でイージス艦と原子力潜水艦が訓練中に接触する事故が起きたほか、同じ年の8月には原油輸送の大動脈であるペルシャ湾のホルムズ海峡の近くで、イージス艦と日本の原油タンカーが衝突する事故がありました。
相次いでの事故が明るみになると、アメリカ海軍の信用問題にも関わってきます。
事故の原因を明確にして、今度こそこのような事故を起こさぬようにしなければ、海軍の運営は厳しいものとなりますね。
ジョン・マケインとは?
「ジョン・マケイン」は、アメリカ海軍第7艦隊に所属するイージス駆逐艦神奈川県の横須賀基地に配備されている船です。
全長154メートル、排水量はおよそ8300トンで、300人余りが乗り組んでおり、弾道ミサイルを追尾できる高性能のレーダーを備えています。
「ジョン・マケイン」は今月10日、南シナ海の南沙諸島(スプラトリー諸島)の中国が人工島を造成したミスチーフ礁の周辺で行われた「航行の自由作戦」に参加していました。
また、これまでに日本海で北朝鮮の弾道ミサイルの警戒にあたる任務などにもあたってきています。
高性能なレーダーに訓練された乗組員、されども起きた事故となると、やはり損傷していたという左舷の船尾の付近の影響が事故原因究明のカギとなりそうです。
引き続き、アメリカ軍の調査結果を見守りましょう。
マラッカ海峡とは?
出典 朝日新聞デジタル
マラッカ海峡は、マレー半島とスマトラ島を隔てる海峡です。
南東端で接続しているシンガポール海峡とあわせて太平洋とインド洋を結ぶ海上交通上の要衝となっています。
2005年における年間の通過船舶数は9万隻を超え、タンカー、コンテナ船など経済的に重要な物資を運ぶ大型貨物船が海峡を行き交っています。
船の行き来が多い港のようですが、海図を見ると分かるように陸地と陸地に挟まれた港ですので航路が被ってしまうこともしばしばあるのでしょう。
貿易の加速に伴い、航路も混雑してきたとき、1隻の船が不具合を起こすとあらゆる船に影響が及ぶと思われます。
狭い海の中で即座に対応するのは難しいこともあるかもしれませんが、今後解決していかなければならない課題として、改善が急がれます。
コード スニペットをコピーネットの声はバトルシップの放送が心配?
なんで「バトルシップ」のTV放映が決まるたびに
米軍艦が衝突事故おこすんだよ https://t.co/ALnqMN0ycx— 平野耕太 (@hiranokohta) 2017年8月21日
バトルシップがトレンド入りしてて何事かと思ったら、延期してた放映が決まった直後に再びやらかしか。さすがに放映するんじゃないの…
— すていぬxちゃんこダイニングヒロ (@suteinu) 2017年8月21日
なるほど、テレビでバトルシップの放映が決まる度に米軍艦と商船が衝突して、忖度の力が働いて放映延期になるのか。
— 夜景写真家 川北茂貴 (@yakeishashinka) 2017年8月21日
また米は衝突したんか
バトルシップどんだけ見せたくないのw— 清水 公貴 (@koityokoguitar) 2017年8月21日
やだやだバトルシップみたい
— チロ (@finger_of_green) 2017年8月21日
前回のバトルシップの放送予定時期にも船の衝突事故が起きていたようですが、なんと今回またしても同じことが起きてしまいました。
何たる偶然・・・。
ネットではワザとじゃないか?との憶測も飛ぶほど話題となっています。
確かにちょっと出来過ぎた偶然にも感じます(笑)
まさか放送を防ぐために、海軍の名声と船のコストを犠牲にするとは思えませんが、ふしぎなこともありますね。
いつか都市伝説になったりしそうなエピソードでした(笑)