「あなたとコンビに」のキャッチフレーズでお馴染みのファミリーマートと「激安の殿堂」ドン・キホーテがコンビを組んだと話題になっています。
8月24日、ユニー・ファミリーマートホールディングスとドンキホーテホールディングスは資本・業務提携を結ぶことで基本合意したと発表しました。
その背景にはどのような大人の事情が隠されているのでしょうか?
早速探って参りましょう。
提携により新業態の展開は?
ユニー・ファミマHDの100%子会社で総合スーパー(GMS)を展開するユニーの株式40%をドンキホーテHD側が取得しました。
これにより、ダブルネーム店舗の展開など、GMS事業で緊密に連携します。
GMS事業とは、ほぼ食品だけや、料品だけと違って食品、衣料品、
家電品、生活用品等々が揃っている大規模小売店のことです。
提携では、ユニーの一部店舗を、ユニーが運営する「アピタ」「ピアゴ」とドンキホーテHDの「ドン・キホーテ」のダブルネームによる新業態で展開します。
またユニーが閉鎖する店舗などをドンキHDが運営するブランドに転換するなど大きな改革となる様子。
ドンキホーテHDが運営する一部店舗へのファミリーマート出店も進めていきます。
生き残りをかけて、企業同士が協力体制をとることはよくありますが、ドンキとファミマがくっつくのはかなり大きな動きなので、今後のマーケットがどう動くのか楽しみですね。
店舗データを活用した販売促進やITの導入し共有
今後の動きとして商品の共同開発、共同仕入れなども進め、コストダウンと効率化を図っていく方針です。
電子マネー、ポイントカードや顧客IDの共通化も検討するほか、や物流機能の合理化、人事交流なども行うとのこと。
関係を緊密にするため、ドンキホーテHDは、ユニー株式の40%に当たる8万株をユニー・ファミマHDから11月に取得する予定となっています。
国内で主な競合相手は、セブンアンドアイホールディングスとなるでしょうから、双方の動きに今後とも注目です。
資本、業務提携の背景には
実はGMS事業は流通大手各社とも苦境が続いています。
今回の業務提携はGMS事業を立て直したいユニー・ファミマHDと、旧GMS店舗などを活用して出店を加速したいドンキHDの思惑が一致したそうです。
ユニー・ファミマは、ドンキHDの若年層を含めた幅広い客層からの支持や、アミューズメント性の強い時間消費型の店舗展開、ナイトマーケットやインバウンド市場への対応などのノウハウを活用し、ユニーの強化していく狙いがあります。
大きな企業同士が提携しただけに、やはりネットでも話題となっていました。
ドンキとファミマの業務提携にネットの声は?
・アピタ少し高いけど魚とかはいいもの仕入れてると思う。少なくともイオンよりずっとモノは良い。
今後も質を落とさないように頑張って欲しい!
・ドンキは確かに珍しい商品がたくさんあるが、なんであんなに人気あるかわからない。
品質がいいものを揃えてるわけじゃなし、ニッチ商品ばかりだし。
来てる人も胡散臭そうな方が多いし。
・ドンキの客層を見ると、どうしても足が遠のいてしまう。
商品の融通はともかく、アピタとの区別化はしてほしいと思うのです。
・正直このニュースには、落胆した。
アピタやユニーは、値段も高めだけれど商品も良いものを扱っている。
安ければ良くて、輸入品ばかりのイオンとは違う。
全国展開をやめて、東海地方だけでテコ入れできなかったのかな?
ドンキの客層もそうだが、ユニー、ピアゴの魅力が無くなってしまいそう。
・ドンキの深夜帯の客層はどうして怖い感じの人が多くなってしまうのか?
既存のアピタやユニーといったお店と、ドン・キホーテの親和性を心配する声が多く上がっていますが、確かにこのギャップをどう埋めていくのかは経営手腕の見せ所ですね。
激化する市場争いの中で「セブン1強」を覆し、多くのお客さんを獲得する事ができるのか。
今後が楽しみなニュースでした。