プロレスの性質上ケガは避けられません。
こけし、柴田勝頼、に続いて高山善廣までもが大きな怪我により、リングに上がれなくなってしましました。
プロレスはやらせだとよく言われていますが、本気で戦っていなければファンはわきません。
レスラーは手抜きでリングに上がることは無く、それゆえか、プロレスは最も危険な格闘技でと呼ばれています。
根強い人気を誇るプロレスラー・高山善廣さん(50)も例外ではなく、頸髄完全損傷でリハビリ中となっています。
記事の目次
高山善廣を支援する団体「TAKAYAMANIA」が設立
9月4日に高山善廣さんを支援する団体の設立が発表され、大きく話題を呼びました。
高山さんは5月4日のDDT大阪大会の試合中に頸髄を損傷してから、5月8日に手術を行いましたが回復の傾向が見られず、現在も肩から下が動かない状況が続いています。
さらに8月中旬には関東の病院に転院しました。
そこでは人工呼吸器を取り外せるようになりましたが、負傷当初「頸髄損傷および変形性頸椎症」と発表されていた医師の診断は頸髄完全損傷となり、現状では回復の見込みがないと言われているといいます。
これまで高山さんの戦いの歴史を見てきたファンとしては、とても残念であり「とうとうこの時がきてしまったか」と胸にこみ上げる悔しさがあります。
それでも回復の希望を持ってリハビリを続ける帝王高山さんに、プロレス界の熱き有志たちが支援団体の設立を決意しました。
主戦場としていたDDT・高木三四郎社長は「試合会場での募金の設置、応援グッズ、チャリティーのプロレス興行と、高山選手の意見を反映して長く継続していきたい」と活動趣旨を語っています。
高山さんがいかに愛され、慕われてるかがわかるエピソードですね。
頸髄完全損傷とは?
高山さんが患っている頸髄完全損傷とは一体どのような症状なのでしょうか?
無事に回復が見込めるものなのか気がかりです。
そもそも頸髄とは?
背骨の中には、脊髄(せきずい)という、全身に繋がる大きな神経の束があります。
脊髄は手や足を動かしたり、痛みや温度などを感じたりする神経のおおもとになり、脳とつながっています。
この脊髄の一番上の部分(脳から一番近い部分)を頸髄(読み方:けいずい)といい、ちょうど首の骨の中にあります。
頸髄完全損傷の症状は?
脊髄である頸髄が傷つくと、そこから下にある神経がマヒするため、体が動かなくなり、皮膚の感覚もなくなってしまいます。
傷つく部分が、脳から近ければ近いほどマヒする神経が多くなり、それだけ障害も重くなります。
高山さんのように頸髄を損傷した場合、ほんの少し傷つくところが違うだけで、動くところや感じるところが大きく変わります。
また傷の程度によって、完全に神経が途切れて、まったく動かない場合(完全マヒ)と、部分的に途切れて、所々動かない場合(不全マヒ)があります。
参考:頸椎損傷とは?
高山のマネジャー石原真氏は高山さんの現状を「意識はあるが、首から下の感覚がなく、人工呼吸器をつけて呼吸をする状況でした。現在、自分で呼吸できるようになり、ICU(集中治療室)からHCU(準集中治療室)に移り、8月中旬に関東の病院に転院しました。自分で呼吸のできる状況です。ただ、肩から下の感覚が戻っておりません。お医者様からは『回復の見込みは現状ない』と言われております。本人も絶望を口にしている状況でしたが、少しでも望みを持って、リハビリを行っております」と話していました。
状況はやはり深刻なもので、復帰となると尚更難しくなりそうです。
またリングに上がる姿が見たい思いと、治ったのなら安静にしていて欲しいと思う気持ちが入り混じる複雑な状況です。
会見で鈴木みのるが涙のスピーチ
9月4日の会見には鈴木みのるさんも出席しました。
会見の映像はこちらです。
動画を見ると、生々しい現実が垣間見えるようです。
「昨日、本人に会ってきまして、いろんな話をしてきました。俺の顔を見て第一声が『G1誰が優勝した?』って。自分は体動かない状態なのに、プロレスのこと気にしていた」
と高山さんに近況を報告すると同時に、本人の心境なども話してくれました。
高山さんが自分が席を外しているプロレス界が気になっている様子は、復帰を前提に次なる戦いを想定しているからかもしれません。
鈴木さんは続けて
「命をかけて戦った、自分の親友です。普段、人をぶん殴ってるクソ野郎が何を言っても響かないと思いますが、俺なんてどうでもいいんで、高山善廣に勇気をたくさんもらったと思うので、ぜひ皆さん力を貸してください。それと、彼は言いませんがUWFの大先輩の前田日明さん、師匠である高田延彦さん、ぜひ、力を貸してください。よろしくお願いします」
と真剣な声色で涙まじりに訴えかけました。
戦友との熱き友情に、こちらの目頭も熱くなってしまいます。
高山さん本人もこの日の会見に合わせて
「手術を受けたあと、心臓停止のトラブルもあり、術後の経過が思わしくなく、なかなか皆さんにご報告できる状況にありませんでした。そんな私のために仲間たちが集まって、いろいろやってくれると聞き、感謝の気持ちしかありません。リハビリ頑張りますので今後ともよろしくお願いいたします」
とコメントを発表しました。
今後TAKAYAMANIAに集まった募金や活動収益は高山の治療費に充てられます。
これまでの感謝の気持ちを伝えると共に、これからの高山さんをみんなで応援しましょう!
【銀行振込】東京三菱UFJ銀行代々木上原支店 (店番号)137 (口座番号)普通預金0057767 (口座名義)株式会社高山堂
問い合わせはtakayamania.staff@gmail.comまで。
高山善廣が頸髄完全損傷にネットの声は?
正直言葉が出ないし、つらい。
高山選手はまさに「ザ・プロレスラー」。希望を持って、可能性を信じて応援しよう。 #高山善廣 #takayamania https://t.co/TliyQVbHZ3
— YUCKEY@10日夏の魔物 (@ymr612) 2017年9月4日
高山善廣選手の怪我の状態を見て、YOSHIKIさんのことを思う。あのツアー開催が出来たのは奇跡に近い状態だったのだと…。
高山さん、YOSHIKIさん、どうかご無理はなさらずに…。#高山善廣#YOSHIKI #nofear #WeAreX— ぐれーとたら (@greattala) 2017年9月4日
リハビリ中の高山を支援する団体設立 鈴木みのる涙の訴え「力を貸してください」 https://t.co/6wf8OPPq19 高山善廣、そんな状態になっていたのか…。みのるとのタッグが好きだった世代なので、このキャラを捨ててまで涙を流すみのるに心を打たれました。頑張って欲しい
— Batayan(ノ・ω・)ノ~☆彡♪ (@Batayan18) 2017年9月4日
「命をかけて戦った、自分の親友です。普段、人をぶん殴ってるクソ野郎が何を言っても響かないと思いますが、俺なんてどうでもいいんで、高山善廣に勇気をたくさんもらったと思うので、ぜひ皆さん力を貸してください。」あのヒールの鈴木みのるが泣きながら言うもんだからこっちまで泣けるわーーー!!
— 黒猫ちゃん (@9625chan) 2017年9月4日
正直な気持ちで言うと、高山善廣の現状の会見で鈴木みのるが涙をこらえきれずに支援を訴えたのがすごく印象的だった。まだノアで鈴木軍が暴れていた頃に鈴木みのるに食ってかかってたイメージがあったから尚更。親友とあったけど同時に戦友でもあったんだろうなと思った。
— 中村勝馬 (@knaka2010) 2017年9月4日
最悪の状態から回復し、自分で呼吸もできるようになった高山さんです。
強いプロレスラーであった姿を思い出すと、もしかしたら復活しちゃうんじゃないか?と希望を持たずにはいられません。
高山さんに無理はして欲しくないけれど、あえて本心を言うと、医者が回復をあきらめても、それを覆してして起き上がる奇跡の瞬間を見たいです。
高山さん、リハビリ応援しています。