海で楽しく遊んでいる子ども達に悪魔の使いが迫っているかもしれません。
猛毒を持つ「ヒョウモンダコ」が、徳島県牟岐町の貝の資料館「モラスコむぎ」近くの松ケ磯で見つかりました。
嚙まれた場合は神経をやられてしまうので、カップルでビーチに行った際に嚙まれたら、顔が痙攣してぐちゃぐちゃに歪み、あらぬ姿を恋人に見られてしまうかもしれません。
そんなおぞましい存在に対策せずに大海原へ飛び込むのは、どこぞかのゴム人間で十分です。
私たち生身の人間はどのようにしたら対処できるのか早速見ていきましょう。
ヒョウモンダコの徳島の磯で注意喚起
ヒョウモンダコの被害についての事例を上げていくと、徳島県牟岐町の貝の資料館「モラスコむぎ」近くの松ケ磯で見つかりました。
かまれると、最悪の場合死亡する恐れもあり、同県は「見慣れない生物を見つけても絶対に触らず、かまれた場合はすぐに医療機関を受診してほしい」と呼び掛けています。
県水産振興課によると、ヒョウモンダコは全長10センチ程度と小型で、体は褐色。
全身にある環状の青い斑紋は、刺激を受けると蛍光色に変わると言います。
観賞用だったら最高なんだけどなあ。。
唾液にはフグと同じ猛毒「テトロドトキシン」があり、かまれると全身まひなどが起こり、国外では死亡例もあります。
主に温暖な海域で見られるそうです。
北海道の方は観賞用に捕まえに行こうと思っても、かなりの遠出を強いられる事となるので、入念な準備をしていきましょう。
松ケ磯周辺で生物調査をしていたNPO法人「カイフネイチャーネットワーク」のメンバーが4日午前、タコを見つけ、県立農林水産総合技術支援センター水産研究課美波庁舎に持ち込んでいます。
報告を受けた牟岐町は同日、町内放送などで住民に注意を呼び掛けています。
その後、ヒョウモンダコの目撃情報は寄せられていないので、捕まえに行こうなんて絶対に思わないで下さいね。
ヒョウモンダコとは?
ヒョウモンダコは、マダコ亜目 マダコ科 ヒョウモンダコ属に属する4種類のタコの総称です。
日本ではその中の一種Hapalochlaena fasciata を指す場合が多いく、小型だが唾液に猛毒のテトロドトキシンを含むことで知られ、危険なタコとされています。
ヒョウモンダコの毒性は?
ヒョウモンダコは唾液にフグと同じ毒のテトロドトキシンを含み、身の危険を感じるとこの唾液を吐いたり、噛み付いて注入します。
毒性の強さは青酸カリの850~1000倍とされ、人間の致死量はたったの1~2mgです…。
咬症により噛まれた生物はテトロドトキシン中毒により死亡することがあります。
ただし、個体によっては噛まれたときにテトロドトキシンによる麻痺症状ではなく難治性の皮膚潰瘍のみが生じることが知られていて、食しても危険とされます。
テトロドトキシンはヒョウモンダコの獲物である甲殻類には無害ですが、唾液腺中に含まれるもうひとつの毒「ハパロトキシン(Hapalotoxin)」は、甲殻類を麻痺させる毒性をもつ。ヒョウモンダコはカニなどを捕らえる際に、この毒を海水中に放出することであらかじめ獲物の動きを奪い、捕食に伴うリスクを減らしていると考えられます。
このようにヒョウモンダコは強力な毒を持っています。
人が噛まれてしまうと神経毒なので、呼吸ができなくなって死亡する可能性があります。
浅瀬にもやって来るので注意を怠らないように務めましょう。
ヒョウモンダコに嚙まれたときの対処法は?
ヒョウモンダコに嚙まれた場合は、一刻も早く病院にいきましょう。
ありふれた対処法ですが鉄則です。
病院まで時間がかかる場合は傷口から毒を絞り出します。
ちなみに口で吸い出すのは二次災害を引き起こす危険性があるので、毒無効のスキルを持っていない人は絶対にやめておきましょう。
患者は安静にして、毒回るのを極力送らせます。
もしも必要とあらば心臓マッサージや人工呼吸器を行い、延命措置をとって下さい。