豚乳(ミルク)はどんな味?どうして人に飲まれないのか?

ポルコも空飛ぶ豚になる前は豚の乳を吸って大きくなったのでしょうか?

もしもそうなのであれば、豚乳はレッドブルーのライバル商品になり得るかもしれません。

これまで、牛、羊、山羊のような家畜はミルクを絞って飲用したり、チーズにして食卓に並べられるなど、食文化の歴史を見ても昔からの利用されてきました。

しかし、同じ哺乳類の家畜にもかかわらず、豚のミルクは使用されてきた歴史がありませんでした。

一体なぜなのでしょうか?毒でもあるのか?物凄く不味いのか?

そんな謎に挑んだ女子大学院生が「豚乳の研究」で賞を受賞しました。

早速内容とともに、真相を解明していきましょう。

豚乳の研究で賞を受賞

牛やヤギと異なり、豚のミルクはなぜ利用されないのか-。

この疑問を解決するため、帯広畜産大大学院修士課程1年の林田空さん(23)は、味や搾乳方法の観点から豚ミルク利用の可能性を研究しています。

その独創的な研究が評価され、9月に富山県で開かれた日本哺乳類学会では学生口頭発表優秀賞を受賞しました。

豚の乳に興味がわくアブノーマルな人かと思いきや、じつはこの方、至極真面目に研究をしていらっしゃいます。

林田さんは豚の研究を進める中で、世界を見渡しても豚ミルクを利用する文化がないと知り、興味を持つキッカケとなったそうです。

研究を進めていく上で苦労したのは搾乳方法。

豚は子豚が乳頭を刺激しないとミルクが出ない上、1時間に1回の頻度で授乳するが量は少なく、1回当たり10~20秒しか出さない。このことから、研究で豚ミルクを使う場合はホルモン注射を打って採取するのが一般的といいます。

自然な状態で搾乳するため、林田さんは帯広農業高の生徒と一緒に手法を検討しました。

その結果、お乳にも優しい手搾りという原始的な方法を採用。

帯広市内の豚舎に朝から夕方まで張り付き、子豚がミルクを吸った後に狙いを定めて搾ったそう。

豚ミルクを手に入れた後は、牛や山羊、羊と比較したり、成分の解析を進めました。

ミルクで育つ子豚は1日1キロ体重が増えるなど栄養は豊富で、利用価値は高いと考えていて、林田さんは効率的な搾乳方法を検討するとともに、味や匂いの成分分析を進め、チーズ加工など食品分野に活用できないか探っています。

健康に育てられたSPF豚のおいしさに魅了され、幼少期に豚好きになった林田さん。

将来は農場や繁殖・餌の研究など豚に関わる仕事を志していて、学会での受賞については、「研究テーマが特殊過ぎたが、評価され自信になった。豚肉加工を含め、豚舎から食卓まで幅広く研究していきたい」と話しました。

林田さんの研究をきっかけに、日本発の新たな食文化「豚乳料理」が生まれる日は近づいているのかもしれませんね。

豚乳とは?

豚乳は、ブタの乳であり、主に子豚によって消費されます。

牛乳と比較すると、初乳の組成は似ているそうです。

高タンパク質の餌を食べたブタは、そうでないブタよりも多くの乳を生産する性質があります。

濃度が濃いミルクを出すものの、量は少なめで、絞るのがとても難しいため、大量生産には不向きです。

そういった問題を解決することこそが研究者の仕事だ!と林田さんなら燃えるのかもしれませんが(笑)

豚乳の味は?

勇敢にもかつて豚の乳を生で吸いに行った男の映像が残っています。

勇気のある方は是非ご覧ください。

家畜として利用している牛やヤギ、ヒツジのミルクと味を比較。

味覚センサーで客観的に評価すると、他の3種類に比べて「うま味コク」が突出して高く、「渋味刺激」「塩味」などが極めて低い結果となりました。

実際に豚ミルクを飲んだ林田さんは「こってりした感じで、若干の甘さはあるが、雑味が強い。なじみのない味が、敬遠されてきた理由では」と分析しています。

豚乳から作ったチーズは、豚乳の風味が濃縮され強くなると言われていて、料理人のエドワード・リーさんは、豚乳からリコッタチーズを作り、「美味しい」と記述しています。

私の手元に豚乳のチーズが届くまでにはまだまだ多くのの課題がありますが、あなたは食べてみたいと思いますか?

私は、心理的にちょっとした抵抗があるものの、挑戦してみたい気持ちが強いです。

今後、豚乳の研究がどんな進展を迎えるのか楽しみです!

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