パナマ文書の報道はお金に狂った悪を挫く、正義の報道として世界にしらしめられました。
報道記者はヒーローとして庶民から絶大支持を得る一方で、富や権力を持つ悪しき人々から命を狙われることとなりました。
本来であれば、世界を良くしていくための報道は絶対に守り抜かなくてはなりませんが、現実世界は金と権力に買われたメディアばかりが生き残っています。
今回の事件は一体どのようなものなのか?
早速見ていきましょう。
パナマ文書報道の記者、車爆弾で殺害か?
実際に爆破された車の画像はこちらです。
出典 STR VIA GETTY IMAGES
2017年10月16日、欧州連合(EU)に加盟する地中海の島国マルタからの報道によると、同国で政治家の腐敗告発で知られ、租税回避地をめぐる「パナマ文書」報道に加わった女性の調査報道ジャーナリスト、カルアナ・ガリチアさん(53)が車を運転中に爆弾が爆発、ガリチアさんは即死したとのことです。
どうやら車の故障とかそういったレベルの爆発ではなく、明らかに人為的に破壊されたようなのです。
これを受け、マルタのムスカット首相は「我々の民主主義にとって暗い日となった」と述べ、徹底的な捜査を約束ました。
とは言えこの首相もパナマ文書で名指しされた1人だったというのだから信用することは難しいです。
ガリチアさんは中米パナマの法律事務所から流出したパナマ文書をもとに、ムスカット首相の妻らがパナマに会社を置き、アゼルバイジャン首脳に近い銀行から受け取った大金を隠していたとする疑惑を報道。
ムスカット氏が潔白を主張して今年6月、前倒し総選挙に踏み切った経緯があります。
10月16日の夕方、ガリチアさんが車で自宅を出発した直後に爆弾が爆発。
車は近くの畑まで吹き飛ばされたといいます。
明らかに仕組まれた爆発事件ですね。
ガリチアさんは複数のメディアで与野党を問わず政治家の腐敗を追及してきた記者です。
AP通信によると、ブログで疑惑を報道した野党政治家に名誉毀損で訴訟を起こされたこともあったそうで、敵を多く作り、危険に身をさらしながらも真実の伝えようと邁進した人でした。
本当に私たち民衆にとって大切な人が亡き者にされてしまったことは悔やんでも悔やみきれません。
一刻も早い真相究明を求めます。
(朝日新聞デジタル 2017年10月17日 10時41分)
パナマ文書とは?
出典 Goo ブログ
パナマ文書とは、パナマの法律事務所、モサック・フォンセカによって作成された、租税回避行為に関する一連の機密文書です。
簡単に説明すると、大金持ちが税金を取られることを避けるための仕組みで、文書にはこれら租税回避を行った人物のリストが記入されています。
パナマ文書報道の記者、車爆弾にネットの声は?
パナマ文書がなんで日本での扱いが小さいんでしょーかねー、不思議ですねー
— Saku (@Sakutan0520) 2017年10月17日
ぎゃ、ジャーナリスト車爆破…パナマ文書報道第一人者…
— ゆーじん (@f23eugenia) 2017年10月17日
パナマ文書を報道した人殺されたんか、怖すぎる。
金持ちの世界ってやっぱりホントに黒いんだね。— ぱちき (@mutti7000) 2017年10月17日
人の中にはお金が絡むと悪魔にでもなれる方がいます。
資本主義というお金持ちが幅を利かせる世界では、必要以上にお金を持っていないと怖くて仕方がないのです。
稼いでも稼いでも、お金の洗脳から逃れられない限りはずっとお金の奴隷で、通貨発行権所有者の奴隷です。
この報道をきっかけに反発する人や、この世界の仕組みに少しでも疑問を持ってくれる人が増えることを祈り、いつか教養を身につけた民衆が世界をより良い姿に変えていく事に協力したいと思います。