2017年5月24日
溶岩が海に流れ込むというなかなかお目にかかれない映像が海上保安庁により撮影されました。
映像を見ると、カップヌードルでお馴染み日清取手工場にも引けを取らない水蒸気がモクモクと上がっていることが確認できます。

https://www.youtube.com/watch?v=QGfTpMdz9mw
2017年4月20日に、およそ1年半ぶりに噴火した西之島は、流れ出た溶岩により島の陸地がじわじわと拡大し、1カ月たった今でも活発な火山活動は続いています。
世界に新しい島が出来たと聞けば行ってみたくなるのが人の性ですね、しかし残念ながら私たちが入り込む余地はなさそうです。
原則、上陸を許されているのは、保全に必要な調査を行う研究者だけです。
悔しい気持ちはありますが、環境保護のために上陸はやめておきましょう。
こちらの映像が「2017年5月24日海上保安庁提供の映像」です。
動画の後半で溶岩が海に流れ込み、巨大な水蒸気が上がっているのがよくわかりますね。
肉まんを持って行ったら、一瞬で蒸し上がりそうです。
蒸している私たちの体も無事では済まないでしょうけれど。
西之島とは?
そもそも西ノ島とは何なのか、改めてまとめてみます。
西之島(にしのしま)は、小笠原諸島の無人島。海底火山の活動により生じた火山島であり、時には海面近くの噴火口からの火山噴出物により「新しい陸地」が生じることもある。1973年と2013年に近傍で噴火し、それぞれ陸地を形成した。2013年の噴火では、1年以上に渡り非常に活発な噴火活動が見られていた。2016年5月頃から地殻変動観測で火口周辺の沈降と考えられる変動がみられており、6月には火山ガスの放出量の低下も確認されていたが、2017年4月20日より再び噴火活動が活発化した
要約すると、東京から南南東約1,000km続く約30の島々の一つで、海の中にある火山が噴火して新しい陸地ができた島です。

出典
plaza.rakuten.co.jp
2013年の大規模な噴火によって島の生物が失われたようです。
人の手が加わっていない手付かずの自然を観測できるため、今後どのようにして生態系が作られていくのか、世界的に注目が集められています。
エイリアンやプレデターのような新種が生まれることを楽しみにして見守るとしましょう!
西之島の歴史
西之島は1000万年前にできた島と言われています。
島とはいっても、溶岩からなるただの岩山のようなものだったそうです。
「西之島」と呼ばれはじめたのが1904年の日本です。
太平洋戦争の終結により、アメリカの領土となりましたが、1968年に返還されて小笠原村の一部となりました。
1973年には海底火山が噴火を起こし、同年の12月に海上保安庁が西之島新島と命名すると、メディアが一斉に取り上げ、その名は全国に知れ渡ったのです。
その後、現在に至る44年間の歳月の中で、拡大と縮小を繰り返しつつも面積2.73 km²にまで成長しました。
この大きさは東京ディズニーリゾートの1.4倍程の大きさです。
もの凄い大金を詰めば夢の国ならぬ夢の島、東京ディズニーアイランドが作れるということですね!
今後の展望
今後西之島が拡大すると、私たちにはどのようなメリットがあるのか4つの可能性についてまとめてみました。
1.領海・排他的経済水域が大きくなる事で「レアメタル」や「メタンハイドレート」などの日本の資源が増える。
2.津波などで島が削られて自然消滅のする可能性が低くなる。
3.学術的な価値のある観測ができ、新たな生物が誕生し、日本発の新種の生物が生まれるかもしれない。
4.世界遺産に登録される可能性も出てくる。
前例として、1963年に海底火山噴火で出来たアイスランドのスルツェイ島が世界遺産に登録されている。
5.東京ディズニーアイランドができるかもしれない。(願望)
西之島の成長や発展がますます楽しみですね。
また進展があったら記事を書いていきたいと思います。
それでは~