「宿題終わったの?」
「うるさいな!後でやるってば!」
「今やりなさい!」
「あーもう!やろうと思ってたのに!!」
等々、普段の会話がいちいち感情的になってしまうのが「反抗期」「思春期」ですよね。
気難しいし言うことを聞かないし、その辺の危険物より取扱いが厄介です。
怒りやイライラの感情に振り回されると会話もままならず、ストレスも溜ります。
この怒りの感情をコントロールできれば、ストレスも減り親子関係も円滑になります。
今回は、お子さんがキレる原因を知ることで対処法を考えていきます。
日常の会話をより穏やかなものとし、円滑な親子関係を育むべく一緒に学んで行きましょう。
怒りの定義
お話を進めていく上で重要になってくる怒りの定義について最初に話していきます。
そもそも怒りは、動物が自分の縄張りなどを荒らされたとき、相手へ攻撃して自分や群れを守るという機能を持っていました。
しかし今の世の中で「むかついたから殴る」「嫌いだから悪口や陰口で攻撃する」なんてことをしても本当にいいことが無いです。
そんな子どもにもなって欲しくないですよね。
怒りとは
自分が物理的、精神的、社会的に攻撃を受けたと感じ、冷静さを失った状態です。
殴られたら怒るし、悪口はムカつくし、バカにされればムシャクシャします。
「眉間にしわが寄る」「目がつり上がる」「口角が下がる」など表情の変化を伴い、「血圧が上がる」「動悸が激しくなる」「震える」といった身体反応がおきることが多いです。
親の背中
お子さんはあなたを見て育ちます。
まあ、当たり前ですよね(笑)
怒ってるお子さんに対して、あなたも怒って対処した場合、「怒った相手には怒り返す子ども」になりやすいです。
どういうことかというと、お子さんと同級生が喧嘩をしたとしますね。
同級生がお子さんに暴言を浴びせてきたとき、お子さんも同級生に暴言を浴びせて、お互いの冷静になれずに喧嘩はますます大きくなります。
そうです、あなたとの親子喧嘩と同じようにです。
同級生がキレてもお子さんには冷静にその場を立ち回って欲しいですよね。
そのまま大人になっても他人と喧嘩ばかりする子どもは、親としても辛いはずです。
なので、子どもがあなたに対してキレてきたら背中を示すチャンスです。
冷静に対処すると言っても無視したり放置するなど冷たくあしらうのだけはやめて下さい。
この行動はお子さんの存在を否定し、自信を挫く行為です。
なので、お子さんが拍子抜けするほど話を聞いてあげましょう、全て言葉にしているうちにお子さんも冷静になり「ちゃんと分かってくれる、聞いてくれる、考えてくれる、愛されてるんだな」と自分に自信を持てるようになります。
これは脳科学的にも効果が期待できる方法です。
なぜなら、私たち人間は「言語」を操る時は前頭前野という脳の部位を使うからです。
前頭前野は感情をコントロールする機能を持っています。
言葉を使って前頭前野を活性化させることで、いつの間にか膨らんでいた感情は抑えられていきます。
怒りへの処方箋
最後にイライラしたり怒った時に使える、怒りのコントロール法を2つご紹介して終わりたいと思います。
ぜひお子さんと一緒に実践してみてください。
- 瞑想や深呼吸
目を閉じて瞑想したり、深呼吸をすると身体がリラックスします。
するとセロトニン(幸せホルモン)が分泌されやすくなるので、怒りが起こったり増幅するのを抑えることができます。 - 怒りの相手への復讐を考える
思考を司る前頭前野が活性化すると、感情の働きが弱まります。
なので、あえて前頭前野を使ってみることで、怒りの増幅を抑えることができるというわけです。
極力手の込んだ復讐を考えれば考えるほど前頭前野が優位になるので、考えてるうちに怒りの感情が治まっていくというわけです(笑)
いかがでしたでしょうか、2つ目で胸が躍るような最高の復讐を思いついても実行しないようにお子さんにも伝えて下さいね?
どうしてもというのなら、この世の鉄則「自己責任」でお願いします。
怒りのをコントロールできるとストレスが激減します、今回の記事があなたとお子さんの人生をより笑顔の多いものにできたら幸いです。
またお会いしましょう、それでは~