27階建てを飲み込む火柱に衝撃を隠せません。
日本の時間6月14日午前9時過ぎイギリス・ロンドン西部の高層マンションで大規模な火災が発生しました。
被害範囲
27階建のマンションの2階から27階まで火の手が回っており、大量の煙が周囲一帯に広がっています。
時々大きな、鈍い音とともに、窓枠などが落ちているのも確認されています。
これ程まで大きな建物の火災となると消化は極めて難しく、消火活動は難航している模様です。
上層部に自分が住んでいたらと想像するだけでも恐ろしいです。
落ち着くべく深呼吸をしようにも大量の煙を吸ってしまう可能性があるので慎重に最善の手を探さなければなりません。
緊急時、煙を吸わないためには、水などの水分を含ませたタオルで口や鼻を覆って呼吸をするとよいそうです。
死者やケガ人は
CNNや現地メディアによると、多くのけが人が出ているもようです。
救出や消火に消防車40台、消防隊員200人が消火に当たっています。
下の階の住人が助けを求め手を振っているのが見えています。
11階に住む男性だと伝えられておりますが、進まない救助活動は難航し、消防隊は現在12階までしかたどりつけない状態だということです。
AFP通信によると、ロンドンの救急当局者は「市内五つの病院に30人を搬送した」と語っています。
ロイター通信は「救急当局によると負傷者50人」と報じたが、こうした多数の負傷者に死者が含まれているかは不明。
日本の外務省によると、邦人が被害に巻き込まれたことを示す情報はないとしています。
マンションの住人数
このマンションには200人以上が住んでいたとみられ、住民の多くは断食を行うラマダンを迎えたイスラム教徒だということです。
また、BBCテレビは多くの子どもも住んでいたと伝えています。
実はこのマンションは以前から、火災の可能性を指摘されていたようで、予測はされていたにも関わらず最悪の事態が訪れてしまいました。
建物が崩壊するおそれがあると伝えられるなか、現在も懸命な救助活動が続いています。
英消防当局者は朝を迎えて、複数の死者がいる可能性があると明らかにしています。
出火原因は
火災の原因はまだ分かっていないませんが、出火は低層階で起きた可能性があり、火の手は上層階へ上っていったもようです。
引き続き救出活動と消火活動ががいそがれます。
ネットのでは
「見事に燃えてる…築年数、何年くらいの建物なんだろうか…延焼しないように、ブロック毎に区切られてなかったのかな…」
「布製の滑り台はなかったのか?」
「ハンググライダーとか元から開いてるのだと助かる? 」
「空から助かる方法があればなあ… 都市は自分達が作った環境・障害物が命取りになるな」
などの様々な声が上がっています。
一刻も早い救出と消火を祈ります。
コード スニペットをコピー6月15日 追記
ロンドン警視庁によると12人が死亡、78人が負傷し、うち18人が重体だと判明しました。
逃げ遅れて建物内に取り残された住人がいるとみられ、犠牲者数はさらに増える可能性とみられます。
複数の英メディアによると、スプリンクラーは設置されておらず、火災報知機も作動しなかったと伝えています。
作動しない火災報知器を設置した業者の責任問題も出てくるでしょうね。
高層住宅は1974年に建てられ老朽化が指摘されておりました。
120戸の低所得者用の福祉住宅として400~500人が住んでいたもよう。
火は4階付近から出火したとみられ、炎が外壁などを伝って、上層階に燃え広がったとみられます。
在英日本大使館は日本人が巻き込まれたとの情報はないとコメントしています。
住宅内に掲げられている避難の案内には「火災の際は室内にとどまるように」と書かれており、案内に従い逃げ遅れた住人も多いと予測されます。
住民有志で作る団体は何度も「建物内に備え付けられている消火器の期限切れや、出入り口が1カ所だけで、避難経路が確保されていない」など防火設備や避難の経路の不備を指摘していました。
以前より危険性や問題点は指摘されてきたにも関わらず、設備の改善や避難案内の見直しが進んでいなかったのには、人員や経費がさけないなどの背景があったのではないかと予測します。