藤井四段の記録的な連勝、その強さの秘密は「AI戦術」にあるという

デビューから無敗記録を更新している藤井四段。

その場勢いとかノっているなんて軽い言葉ではもう片付けられない強さです。

強さの根幹にあるのは一体何なのか?天性に加えて人工知能の技術を取り入れたAI時代の申し子に注目が集まっています。

藤井四段のデビューからこれまで

2016年12月のデビュー戦から約半年間の無敗を続け、ついに6月21日、公式戦最多連勝記録の28連勝に並んだ将棋の最年少棋士、藤井聡太四段(14)。

元女流棋士でタレントの林葉直子(49)に「30連勝は難しいと思うわ」と言われながらも、残り2勝で届くところまで来ております。

出典ORICON NEWS

仮に次の対局で勝つことができれば、将棋界における公式戦最多連勝記録を塗り替えることになります。

「AI時代の申し子」の快進撃はどこまで続くのか、目が離せない熱い展開が広がっています。

強さの秘密にAIの活用?

21世紀生まれ初の棋士である藤井四段の強さの背景には、人工知能(AI)の活用があるとみられています。

プロ棋士養成機関「奨励会」時代の強さの源泉は、その圧倒的な終盤力にあるとみられていました。

難解な詰め将棋を驚異的なスピードで解く“怪物少年”が愛知県にいるという噂は、何年も前から羽生善治棋聖らトッププロの間でも広まっていたといいます。

現にプロも多数参加する詰め将棋の全国大会で藤井四段は小学6年時から3連覇を記録しています。

その終盤力に加え、AIを搭載した将棋ソフトの活用で序盤力の強さにもより磨きをかけています。

具体的な訓練方法として藤井四段は奨励会三段のときから、気になる棋譜をAIで分析し、正確な形勢判断や最善手を探るなどして対局に生かしているそうです。

13連勝目で敗れた若手棋士、千田翔太六段(23)も「藤井四段の指し手にはかなりの程度、AIの影響がみられる。その強さは、もともとの棋力の高さに加え、AIの有効活用にあるのではないか」とその力について話しています。

多くの棋士が指摘する最近の藤井四段の特徴は、その「仕掛けの早さ」にあると話します。

AIの如く、従来の定跡にとらわれず、桂馬や銀を序盤からどんどん前面に繰り出すなど、先手必勝で自分のペースをつかみ、そのまま勝ち切る将棋だ。

最近の将棋事情に詳しい前衆院議員で同志社大学講師、村上政俊さんは「AIの大きな特徴の一つは、王将の囲いは最小限にとどめ、序盤から機先を制して攻め切るというもの。人間と違い、王将を取られるという恐怖心のないAIならではの冷徹な戦法だが、藤井四段はこの特徴をうまく自分の中に吸収し、昇華させている」と分析しました。

師匠の杉本昌隆七段(48)は「もともと、序盤・中盤は弱点だったが、(AIを活用して)こんなに早く弱点を修正して強くなるとは思わなかった」驚きを語りました。

「生まれながらのデジタルネーティブ世代で、将棋とAIの組み合わせが当たり前の世代として育った藤井四段だからこそ、一番巧みにAIを自分の将棋に生かしている」と村上さん。

今後、強豪との対局が増えていく中で、「21世紀の将棋」がどこまで輝くか、新たに吹く風に今後も注目です。

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