「ずいぶんカラフルな気球だな~暗くて地味な気球は逆にないか。」と思いながら気球を数十秒眺めて検査が終了。
そいえばあの気球って何処へ行っても使われてるけど、あれじゃなきゃダメなの?
そもそもあの気球はどこで撮影されたものなのか、はたまた実はイラストなのか、気になったので調べてみました。
写真のルーツ
例の気球の正体について、機器メーカーのニデックさんによると
あの画像は絵ではなく実際に撮影された写真とのこと。
正確な場所までは不明だが、米アリゾナ州の原野に通る道路を撮影したものなのは間違いようです。
ピンポイントで道路の真ん中に気球が来るように飛ばすのも、それをジャストタイミングでシャッターを押すのもプロの技が光る1枚だな、と関心しました。
が、よくよく聞いてみると肝心の気球は、なんと合成されたものだそう。
合成・・・だと・・・
知らなきゃ良かった雑学に拍子抜けしましたが、正体がはっきりしたのはまあよしとしよう。
なぜ気球の画像なの?
気球の画像を使うことによって、眼の調節が自然に(遠く)へと向かうように、当時の開発メンバーが提案したそうです。
気球の画像は角膜表面のカーブ度合いを測定する「オートレフケラトメータ」という機器でも使われており、こちらでも検査中にまっすぐ真ん中を見てもらうために役立っています。
「真っ直ぐに遠くを見てもらうため」と聞くと、人生哲学のようにも聞こえますが、こちらの画像には検査以外の目的はありません。
ちなみにニデックは2014年にバルーンレースのパイロットである倉橋朋子さんとスポンサー契約を締結。
倉橋さんが率いる「Iris balloon team」の支援活動も行っています。
気球画像がきっかけで、いつの間にか気球業界への貢献にも乗り出していたんですね。
検査してる人からはどう見えてる?
こちらはNidek社のオートレフラクトメーターを使用した動画です。
普段見ることのできない検査の裏側です。
この機体は目を自動追尾(X,Y方向)&オートフォーカスで全自動測定 ですので、検眼時のストレスを軽減できるそう。
マイルドなホラー映像に見えるって?とんでもない!今や検査に欠かせない機材として多くの人々の悩みを解決しているのですよ。
いくつかの数値が表示されているのがわかりますが、これにより近視・遠視・乱視の検査が可能になります。
機器を覗き込むと表示される直線に伸びた道路の上空に浮かぶ気球の姿は、なぜか一度見ると忘れられないインパクトがありますね。
ちょっとした日常の雑学のお話でした~