6月21日
火山の噴火により大きくなった小笠原諸島・西之島の情報を盛り込んだ新たな海図を、海上保安庁が完成したと発表しました。
6月30日に発行予定にも関わらず、実際の島はさらに拡大を続けているため、十分な役割を果たせないという事態に。
私たち国民からすると島が大きくなるのは喜ばしいことですが、海図を作成したり、対応を求められる人は忙しそうですね。
漫画ワンピースの航海士「ナミさん」が見たら発狂しそうな事態です。
今回作成された最新の海図もまた新たに作り直すそうですが、更新される前に今回の海図がどのように仕上がっているのかチェックしてみましょう。
6月21日発表の海図
西之島はこの10年でなんと面積が9倍に大きくなっています。
その成長っぷりをご覧ください。
この成長を受けて中島敏長官は新海図の発行前から、「さらに新たな海図をつくる」と表明しました。
新たな海図はなぜ作った?
成長が続く限り海図を更新し続けるというわけではなく、今回の海図更新には他にも重要な訳があります。
西之島は東京の約1千キロ南にあり、2013年11月に噴火しました。
もとの海図は2016年6月に削除され、白紙になっています。
海保は噴火が落ち着くのを待ち、2016年10月に現地を調査し、このほど完成させました。
ただ、島は2017年4月の再噴火で、海岸線は調査時点から変わっており、船舶の安全に生かしてもらうという本来の役割を十分には果たせなくなってしまいました。
このため対策として新海図には「地形や水深が変化しているので注意」との注釈を添えました。
島の拡大で広がる領海と排他的経済水域(EEZ)は、海図が発行されて初めて国際的に認められます。
このため中島長官は、昨年10月の調査時点の海図をいったん発行する意義はあると強調しました。
ただ島が大きくなっただけでは領海やEEZが広がることはありません。
しっかりと調査し、海図を発行してはじめて日本の領海やEEZとして国際的に認められるのです。
ちなみに、今回の海図で、新たに領海となるのは東京都新宿区の約4倍の約70平方キロ。
また公海約50平方キロが新たにEEZとなります。
出典情報速報ドットコム
今後の動きについて
現在の噴火活動が落ち着けば、さらなる最新版の海図作成に着手するといいます。
成長を続ける西之島に国民として希望も膨らみますね。
ネットの声は?
「ハワイくらい大きくなって欲しい。」「嬉しい悩みだね。」
「大きく育ってくれよ」
「排他的経済水域がちょっとずつ増えているのが面白い。」
「海図、折角作ったのに意味無いじゃん!って思ったら、一応作った意味はあったんですね。」
などなど、今後の西之島の成長を期待する声が多く上がっています。
西之島についてはさらに広がることで、今後の技術の発展に伴い海底資源の発掘もつながるとして期待されています。
私たちの暮らしにどう影響を及ぼしていくかはまだ未知数ですがこれからの成長は楽しみです。
またお会いしましょう、それでは~
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