駅舎はその名の通り、亀をモチーフにした造りになっています。
亀甲駅ってどんな駅?
眼球は時計になっていて目が回っているようにも見えるこちらの亀ですが、何を思ったのか、夜になるとこの目が光りだすという仕様。
近所の子ども達からさぞ人気が出そうだと思いきや、子ども達はむしろこの亀に近づこうともしないそうです。
出典 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170624-00010000-norimono-bus_all.view-000
斬新な発想ではありますが、地方創生に一役買っていそうなデザインには好感を抱きますね。
亀甲駅の歴史
亀甲駅は岡山県の山間部に位置する美咲町にあり、1898(明治31)年、中国鉄道の駅として開業しました。
近くには、駅名の由来となった亀の甲羅のような奇岩「亀甲岩」があり、「昔この地に行き倒れた旅人を埋葬したところ、弘法大師の像を乗せた岩がその地からせりあがってきた」という伝説を残しています。
屋根は明らかに普通の屋根ですが、それはツッコミ厳禁です。
亀好きの町長さんは屋根を亀の甲羅に見立ているのですから。
それに、あなたの創造力をもってすれば、普通の屋根を亀の甲羅として見ることくらい容易いですよね?
実は駅の構内にも亀の像などが展示されており、駅全体で亀のイメージを強く押し出しているようです。
あなたがもし亀が好きなら、こんなにフォトジェニックな駅は他にないと言えるでしょう。
亀甲駅のある美咲町役場 産業建設観光課の川島聖史(まさし)さんに、駅の詳細について聞きました。
亀のデザインになったのはいつから?
亀のデザインが取り入れられたのは1995(平成7)年の8月からです。
建物の老朽化にともなう改築でこのようにリメイクされたそうです。
ちなみに改築費は中央町(現・美咲町)が全額負担しましたが、詳細な金額は把握していないとのこと。
きっとこの素晴らしい芸術作品に金額を問うのは野暮だということです。
前衛的な黄色さの亀ですが、これには津軽海峡よりも深い理由があります。
「黄色が美咲町のシンボルカラーだからです。」素晴らしい!
美咲町は、1872(明治5)年に日本で初めて卵かけご飯を食べたといわれるジャーナリスト、岸田吟香(ぎんこう)を生み出した町であり、それにあやかって、町の名物として「たまごかけごはん」をピーアールしています。
卵の黄身は黄色ですから、亀の頭も黄色、というわけです。
この夏、あなたも美咲町の独特な世界観に触れてみてはいかがでしょう?
またお会いしましょう、それでは~