全く売れなかった商品「黒歴史」を今度こそ売れて欲しいと再販売に踏み切った日清食品。
自らの黒歴史を掘り返すことで手に入れるは「成功」か
はたまた新たなる「黒歴史」か
2017年夏、社運をかけた戦いが今始まる。
記事の目次
黒歴史№1「カップヌードル サマーヌードル」
1995年夏、『緊急限定発売』という必死感満載のコピーで登場。
トムヤムスープをベースに、レモングラスをきかせたスープが特徴のカップ麺。
一言でいえば、攻めすぎている。当時はレモングラスの存在が知られておらず「正直よくわからない商品」として扱われてしまった。
販売を促すはずの営業も商品について上手く説明ができず大変に苦労した。
真心ブラザーズの名曲「サマーヌード」は当商品のラジオCM用に書き下ろされたものだが、今やそちらの方が有名となる事態に。
発売した1995年夏には、まだ日本ではレモングラスの存在が知られておらず、「正直よくわからない商品」として扱われてしまったが「エスニック料理が一般化した今ならもっと愛してもらえるのでは」という理由で再販売へ。
黒歴史№2「日清のどん兵衛 だし天茶うどん」
2002年茶系飲料が大ヒットするなか、無理矢理ブームに相乗するべく開発されたうどん。
当時流行っていたのは緑茶だったが、何故かほうじ茶ベースのスープで開発。
おそらくスープにするなら緑茶よりもほうじ茶の方が香ばしくて美味しいだろうという理由だろうが、全体的にズレまくっている。
「あっさりこってり」というわかるようでわからない謳い文句とともに発売を開始するも、あっけなく歴史から姿を消すこととなった。
勇気ある実食者からは「わさびがききすぎており、すするとむせる」という声も……。
当時の担当者は「エッジの立った味」と説明している。
最近のだしブームに乗じ、再ブレイクすることを夢見て再発売への扉を開いた。
黒歴史№3「日清焼そば 熱帯U.F.O.」
2002年夏、前年に大ヒットした「カップヌードル 熱帯シーフードヌードル」の栄光を思い出して命名。
ネーミングをはじめヤシの木をデザインしたパッケージなど、あたかも関連商品のような顔つきをしているが、実際は完全なる後追いである。
その驚くほど安易に名づけられた「熱帯U.F.O.」という商品名について、勢いは伝わるものの味の説明になっていないという指摘が相次いだ。
またその味も、パッタイやミーゴレンなどのエスニック風焼そばに慣れていない当時の人々には全く馴染まず、凄惨な売れ行きとなった。
エスニック料理が普及してきた今ならば、このタイ風甘辛エスニック焼そばの魅力をわかっていただける……かも? と恐怖と期待を込めて再発売を決めた。
特設サイトも用意
闇世界に葬られた黒歴史トリオの真実を徹底的に白日の下に晒すべく、各商品の元担当者3名にインタビューを敢行。
いかにして3商品はこの世に産み落とされたのか。
そしてその生みの親は、今の状況をどのように捉えているのか。
時がたった今だからこそ語られる禁断のインタビュー3連発を緊急特集として公開している。
参照元 http://www.cupnoodle.jp/blacktrio/
「黒歴史トリオ」発表にネットの声は
「1回だけ食べて次はなさそう」
「作った会社が堂々と黒歴史とこき下ろすって… これで売れなかったらどうなるんだろ。」
「自虐に走りすぎだろw」
「どれも食いたいと思わないな。やはり黒歴史だろ。」
「トムヤム味食べたい」
「黒歴史トリオって芸能人か何かかと思ったらカップラーメンだったのか 俄然興味湧きました」
黒歴史トリオ日清らしい面白いコンテンツに興味がわいたあなた、是非お1ついかがだろうか?