6月26日午前に自動車部品大手のタカタが経営破綻しました。
日本の自動車産業の躍進が続くなかでの破綻は海外からの信用にも影響が心配されます。
タカタとは?
タカタは自動車メーカーにエアバッグを卸している会社で、世界で2割のシェアを誇っていました。
世界のクルマ5台に1台はタカタ製のエアバッグという計算になります。
しかし、エアバッグの異常破裂による事故で7000万個以上がリコール対象となり、とても大きな負債を抱える結果となり経営が悪化しました。
タカタの最終的な負債総額は1兆円を超える見込みで、製造業としては戦後最大です。
タカタ社長のコメントは?
会見でタカタの代表取締役の高田重久社長は、冒頭で深々と頭を下げて謝罪しました。
タカタ・高田重久社長「すべての関係者の皆様、債権者の皆様にご迷惑をお掛けすることになり、タカタ株式会社を代表致しまして、心より深くおわび申し上げます」
苦々しい表情からも事態の申告さが伺えます。
会見場には150人ほどの報道陣が詰め掛けていて、戦後最大といわれる企業倒産の注目度の高さを示すかのようです。
現在は経営破綻に至った経緯などを説明していますが、社長自らの進退の具体的な時期についてはまだ語られていません。
今後タカタはどう動くか?
タカタはこれまで当事者間の交渉で進める私的整理で経営再建を目指してきました。
しかし自動車メーカーの要求が強く、外部の専門家委員会の提案を踏まえて透明性が高い法的整理を選ばざるを得なくなり事態は重さを増す結果に。
今後は裁判所の管理下となり、中国企業傘下のアメリカ自動車部品会社「キー・セイフティー・システムズ」から支援を受け、経営再建を目指す方針です。
エアバッグの事故やリコールで失墜した信頼を取り戻すとともに商品の安定供給を目指しますが、タカタを支える500社以上の下請け企業への影響など懸念材料が多く残っています。
まだまだ課題の多く残るタカタですが、1つ1つ片付けて一刻も早く復活を遂げる日を迎えて欲しいと思います。
今回の会見動画
今回の内容のおさらいと共に、動画をご用意しました。
タカタ経営破綻にネットの声は
「エアバッグ破裂時の破片で怪我したり死亡してしまった人も何人かいるようだが、
エアバッグで助かった人は何万人もいると思うんだけどな。。。
設計、製造するのか怖くなるなー 難しい問題だと思う・・・」
「どんな企業でも欠陥品を作ってしまうリスクはあります。
なのでまず欠陥品を作らない努力をする事が第一ですが、
それ以上に万一不祥事が起きた時の対応が大切です。」
「戦後最大の製造業倒産?
タカタ社長の表情はそうには見えなかったけど、、、。」
「やっぱりトヨタみたいにアメリカの用心棒を役員に入れておかないといけないのか」「」「アメリカにやられちゃったね」
「嵌められたのかもしれないが残念な結果だ」
「アメリカ市場は難しい。」
「10年前にチャイルドシートでお世話になりました。当時、大手自動車メーカーの純正品を請け負っている会社として信頼し、また商品にも大変満足していました。このような結果になり残念でなりません。」
大きな会社も世界経済の流れの中で上手く生きていく方法を考えなければなりませんね。
今後はより良いモノづくりで価値を高めるだけでなく、企業として世の中へどうアプローチをかけていくべきか、研究が必要とされています。