バニラ・エアに車椅子は乗れない?バリアフリー研究所代表、木島英登さんのクレームとは?

バニラ・エア「お手伝いが必要なお客様へ、事前にご連絡下さい。」

当日。

木島英登「事前に連絡が必要なところなんて今まではなかったぞ!ふざけるな!」

バニラ・エア「不快な想いさせて申し訳ございません。」

今回のニュースをザックリ表すとこんな感じです。

バニラ・エアが一方的に悪く報道される中、「木島英登さん側にも問題はあったのでは?」と意見が割れています。

どんなクレーム?

事の発端は、6月5日に格安航空会社バニラエアが奄美空港で「歩けない人は乗れない」として、下半身不随の男性(木島英登さん)が車椅子に乗った状態で搭乗することを拒否。

これを受けて木島英登さんは、車椅子を降りて腕の力でタラップをよじのぼって搭乗しました。

出典 http://www.asahi.com/articles/photo/AS20170628000549.html

バニラエアは16日、「ご不快な思いをさせて申し訳なかった」と、電話で木島英登さんへの対応を謝罪するとともに、奄美空港で車椅子でも搭乗できるように設備を導入したと対策を打ちました。

車いすでの搭乗拒否を受けた人物について

大阪府豊中市の木島英登(ひでとう)さん(44)。高校時代にラグビーの練習中に背骨が折れて下半身不随となりました。

国内外のバリアフリー事例を紹介する「バリアフリー研究所」の代表をしています。

出典 http://www.asahi.com/articles/photo/AS20170628000549.html

「バリアフリー研究所」の代表であるという事もあり、世の中への啓蒙としてわざとクレームを起こしたのではないか?という意見も上がっています。

公式サイトによると、木島さんは6月3日、知人と一緒に関西空港から奄美大島に向かった際、関西空港のチェックインカウンターで、階段の搭乗タラップの写真を見せられた。

「歩けますか?」と聞かれ「歩けません」と返答したら「乗れません」の一言だったといいます。

「同行者の手伝いのもと乗降する」と説得して搭乗したそう。

同行者が車椅子を抱えて上ろうとしたところ、バニラエアから業務委託されている空港職員が「往路に車いすを担いで降りたのは違反」と制止しました。

これはもちろん危険が伴い、もしものことがあった場合に責任が取れないからです。

「同行者の手伝いのもと、階段昇降をできるなら」という条件で、ようやく搭乗が認められるが、同行者が重たい車いすを持ちあげて乗ろうとしましたが、これも危険なため「ダメ!」と制止されます。

そこで木島さんはそこでタラップの階段に座り、全17段を1段、1段、這い登った。空港職員から、それも「ダメだ」と言われる中で「無視して」搭乗。

同行者が木島さんの足首を持ってサポートしていたといいます。

この件に、深い不快感を感じた木島さんは「歩けないことを理由に搭乗拒否をするのは、障害者差別禁止法に違反する」として、鹿児島県、大阪府、国土交通省やマスコミなどに報告しました。

「設備がないなら、できる範囲でお手伝い、配慮してくれたらいいのに。それすら全くなく、さらに自分達で乗るのも認めないのは、ひどい」と、公式サイトで怒りをぶつけています。

実は、2002年にも木島さんは伊丹空港でANAへの搭乗を拒否されそうになったことがあり、ブログで問題視していました。

バニラ・エアの対応は?

そもそもバニラエアとは、ANAホールディングス傘下の格安航空会社です。

出典 Vanilla Air

奄美空港ではバニラエアの成田空港発着の路線や、JALの航空機はブリッジを利用できますが、バニラエアの関西空港発着の路線に関しては、タラップしか搭乗手段がなく、車椅子を持ち上げる設備もありませんでした。

ハフポスト日本版がバニラエアの担当者に取材したところ。

担当者は「車椅子ごと担いだり、利用者の体を抱えたりしてタラップを乗降することは、大変危険なので安全上の理由から認めていない。関空-奄美線では、自力で歩けない車椅子のお客さまから事前に連絡があった際には、搭乗をお断りしていた」と説明した。

車いすの利用者は予約センターの事前確認が必要と、公式サイトに掲載していますが、今回は連絡がなく突然の来場だったといいます。

バニラ・エアは「自力で歩いて搭乗してもらうのが基本で、歩けない方に這って登らせるつもりはなかった。安全第一を考える中で、相互のコミュニケーションがうまく行かず、お客様に不快な思いをさせたことをお詫びしたい」と話しています。

今回の事態を受けて、バニラエアは奄美空港でアシストストレッチャー(座った状態で運ぶ担架)を14日から使用開始。

29日には階段昇降機も導入します。

自力で歩けない車いすの乗客も搭乗できるようになったが、営業日前までに予約センターに知らせて欲しいと呼びかけています。

ネットの声は?

・代表は当たり屋みたいなもんか。

・主張してる方が自ら心のバリアフリー化しないと

・航空写真で見た限りでは奄美空港にブリッジあるみたいなので普通の車いすユーザーなら大手航空会社選ぶと思います。 安かろう悪かろうのLCCでなんでごねるのやら あと、この人以前にも同じようなことやってたはずですよ

・飯屋でも予約入れる時には事前に話詰めるよね。 バニラさんもなんかあったら事前に言ってね、 対応できないこともあるけど、何とかするよって姿勢でしょ。 それを申し出て、説明も受けてるのにそこを敢えてバニラさんに 乗った挙句に文句言うってのは、乗ってるほうにも 優しさがないのでは?

・障がい児を持つ親の立場で言うと、事前に確認するのは当然です。いつでもどこでも健常者と同様の待遇をしてもらえるのが望む姿ですが、まだまだハード面もソフト面でもバリアフリーが遅れている日本ですから

事前確認をしなかった点についての指摘が上がると共に、バニラ・エアに対する批判も多く見られます。

乗る側としては今までは事前連絡なんてしなくても利用できるのが当たり前だったので、驚いたのと、それで飛行機には乗れないと断られるのは困るというのが言い分でしょう。

バニラ・エアもバリアフリーが進むなかで対策が遅れていたことは事実です。

設備を導入するきっかけにもなり、今回のクレームはバニラ・エアにとっても、今後の車椅子での利用者にとっても良い形をもたらしたので妥当であったと言えるのではないでしょうか?

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