7月4日、国内4箇所目となる新たな「ヒアリ」が発見されました。
港の貨物から国内に侵入したとみられるヒアリは、これまでに兵庫県尼崎市と神戸港、名古屋港で3箇所で発見されており、今回の発見が4箇所目となります。
どこで発見された?
国内4箇所目の発見となる「ヒアリ」は大阪府大阪市住之江区の南港で見つかったと発表されました。
目視で確認され、すでに殺虫剤などで駆除されたそうです。
大阪府などによると、6月29日に同区内の倉庫でアカカミアリが発見されたことを受け、
環境省が周辺を緊急調査したところ、7月3日にアリの群れが見つかり、駆除に至ります。
その後、アリを鑑定した結果、今月3日にヒアリと判明しました。
すでに周辺に殺虫剤を噴霧し、 新たな生きた個体は確認されなくなりました。
大阪でヒアリの女王蟻の発見
出典 読売新聞
7月4日、環境省によって大阪南港(大阪市住之江区)で、強い毒を持つ「ヒアリ」の女王アリの死骸を1体見つけたと発表されました。
これまでに神戸港などで見つかったヒアリはいずれも働きアリで、女王アリと確認されれば国内で初めてとなり脅威も強まります。
ヒアリの女王アリは1日に2000~3000個の卵を産むので、現地で定着して繁殖していた可能性が危惧されます。
また、他にも女王アリがいる可能性があることから、日本にヒアリが定着するリスクが高まっていると指摘されています。
大阪南港では、別の特定外来生物のアカカミアリが見つかったため、6月末に周辺を駆除しました。
駆除後の3日にコンクリートの割れ目などからヒアリとみられる死骸約50体を回収しています。
そのうちの1体は形状など、解析の結果、ヒアリの女王アリと判明しました。
通常の個体は働きアリで2.5~6ミリで女王アリの体長は約1センチと明らかに大きいサイズです。
ヒアリとその危険性は?
ヒアリは元々、中南米に生息していました。
しかし現在ではアメリカやオーストラリア、アジア圏でも発見されるように
なっています。
ヒアリの体長は2・5~6ミリメートル程度で赤茶色、腹部はやや黒っぽいのが特徴。
非常に小さなながら攻撃性が高く、お尻に強い毒針を持つという厄介な性質を持ちます。
ヒアリに「害を成す敵だ」と認識されると、その毒針で攻撃を仕掛けてきます。
もしも日本に定着した場合、その辺のアリに混じって生息することになるので警戒がぬぐえません。
絶対に定着して欲しくない危険生物です。
どんな毒を持つの?刺されたときの対処法は?
それでも人生なにが起きるか分かりません。
あなたがヒアリに刺された時の対処法をご紹介しておきます。
出典https://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201706/p2_0010286195.shtml
ヒアリに刺されると体質によっては呼吸困難などを伴う急性アレルギー反応「アナフィラキシーショック」を起こす危険性があります。
上記の対処法を実践して慌てずに対応してください。
見つけた場合は、絶対にヒアリを素手で触らないことが大切です。
刺された直後約30分は安静にし、容体が急変したときは救急車を呼びましょう。
また、ヒアリは市販のアリ用殺虫剤で駆除することができます。
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