新しい環境では、当然ながら新しい情報に包まれることになります。
膨大な量の情報を、仕事と並行しながら記憶するのは大変な苦労が必要でしょう。
プライベートでも慣れない場所に引っ越してきたばかりで
戸惑いながらの生活なのに、仕事もしっかり覚えていかなくてはなりません。
周りの期待も裏切れませんし、「プレッシャーを感じることはないんだよ」と言われても、難しいものです。
そんな生活を続けているうちに、知らず知らず脳へ大きな負担がかかっていて
気付いたときには五月病なんてスタートは、誰だってきりたくないですよね。
そこであなたに朗報です。
ありがたい事に優秀な脳科学者たちがこれまでたくさんの研究結果を報告してくれています。
膨大な研究データの中から、今回は
・印象
・重要性
・反復性
の作用を利用した記憶法をご紹介します。
「印象」~脳はインパクトある事象は忘れない~
あなたは外見にどのようなこだわりがありますか。
派手なほうでしょうか、地味なほうでしょうか、それとも普通?
そもそも外見に興味のない方もいらっしゃると思いますが、これは極めて重要なことなのです。
生理学研究所教授の柿木隆介氏の実験結果では
人間に一番記憶されやすいのは、いわゆる美形ではなく、個性的なルックスをもつ人々でした。
他とは違った印象やインパクトを与えることを「示唆性」と言いますが、個性的で強い示唆性を示すルックスの人は美形以上に相手の記憶に残っていることがわかっています。
この仕組みを利用すれば、一風変わった持ち物を持つなどして、自分のことを覚えてもらうことにも役立ちます。
反対に相手を覚えたい時は、対象の人の特徴的なポイントを見つけるようにすれば、脳は記憶しやすいのです。
「重要」~取捨選択のメリハリ~
あなたにも、試験勉強の際に先生がとくに重要だと伝えていたものは、すんなり思い出すことができたという経験はありませんか?
人の脳は重要であると認識したものは強く記憶に残る性質があります。
「重要な2割のことが、結果の8割を占める」というのはよく聞くことでしょう。
忙しい中で、最高のパフォーマンスを出すには、この重要な2割のことを見つけて、脳に覚えてもらいましょう。
「反復法」~繰り返すという基本的な記憶法~
あなたは10日前の昼食を覚えていますでしょうか。
私は覚えていません。
しかし覚えるておく事が不可能かというと、それは違うでしょう。
10日前の昼食を例に上げるならば、10日前の夜にその日の昼食を思い出し
その後10日間、食事をするたびにその昼食を思い出せば、嫌でも覚えているはずです。
しばらく経ってもその昼食の事は忘れないでしょう。
これは短期記憶が長期記憶になったということです。
この性質は確実性が強く、初めて会った人のことや、誕生日などを
反復法で確実に覚えておけば再会した時に大変喜ばれ、信頼を得る事でしょう。
~おわりに~
今回は記憶法の中でも基本の3種類のご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
それぞれの性質を利用して、状況に合った記憶法を活用することで、あなたの生活をより良くするお手伝いができたのなら幸いです。
また生活を豊かにする情報や科学を探しに行きます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。またお会いしましょう。
それでは。